2002.10.27.「第50回放送局対抗親善野球記念大会・決勝(NHKグラウンド) 

26回戦

1 2 3 4 5 6 7 8 9  
文化放送 2 0 0 0 0 0 0     2
TBS Dodgers 0 1 0 2 1 0 x     4
○ 外園 

S  

● 久保  

V打 

HR 武井@2ラン 

Hour 1時間30分

   スタメン
1 2 坂本 3-0
2 9 寺崎 1-0
3 7 沼沢 3-1
4 3 成瀬 2-0
5 5 1-1
6 8 森川 2-0
7 4 豊重 1-0
8 6 海老原 3-1
9 1 小板橋 0-0
  1 外園 2-1
<戦評>
決勝戦はホームランと長打でNHKを4対1で下し駒を進めてきた文化放送。
昨年は準決勝でTBSに敗れているだけに雪辱を期しているに違いない。
NHK戦にはいなかった4番の和製ボンズこと中村等、いかにもスラッガーといった
面々が続々と集結している。いよいよ50回記念大会の決勝戦。

TBSの先発は6勝1敗、防御率1.68 の若きエース小板橋。
その小板橋が1回につかまる。1アウトの後2番バッターにセンター前ヒット、
牽制で1・2塁間に挟んで2アウトかと思われた瞬間、ファーストがセカンドに悪送球
2塁に生かしてしまう。このショックが尾を引いたか、次の3番バッターに
ツースリーと粘られた7球目、大きな飛球がライトフェンスを越える。
ファウルと思ったが、ギリギリライトポールを巻いて2ランホームラン。
そして2・3回は無難に切り抜け、小板橋のペースに入ったかと思われた4回
まさかの3連打。日産厚生園での5連打6出点が脳裏をかすめる。
相手の欲張った走塁と、小板橋の絶妙な牽制アウトで塁上をにぎわすまでには
至らなかったが、明らかに球に切れが無いのと、高めに浮いているところを
狙い撃ちされている。ちょっと早かったが、(一点差と追撃体制に入ったときだけに、)
勝負の分岐点とみて、抑えのエース外園にスイッチ最大のピンチを切り抜ける。

2点を先行されたTBSは、2回ノーアウトから杉がフォアボール、2アウトとなって
チャンスは消えたかと思われたが、又も8番海老原が、準決勝に続いて右中間に
タイムリー2Bを放ち1点差として反撃開始。4回には2つのフォアボールと
ダブルスチールでノーアウト2・3塁とし、まずキャッチャーのパスボールで1点
更に海老原のサードゴロで1点を追加、この回2点を取って遂に3対2と逆転。
5回にもデッドボールのランナーを杉がヒットで返し4対2。
守っては4回途中からリリーフした外園が5・6・7回をパーフェクトピッチング。
ライトゴロもあったが綺麗に9人でかたずけ、TBSが4対2で文化放送を下し
2001年、2002年と新世紀の連覇を飾った。
くしくもアメリカではENGELSがGIANTSを下し初のワールドチャンピオンに輝き
東京ドームでは原監督率いるGIANTSがLIONSに連勝日本シリーズの主導権を
握った。とりわけエンゼルスはホームランを狙わず、ヒットでつなぎ、チームプレーで
大量点を取りに行く「スモーボール作戦」と呼ばれる緻密な野球で
チャンピオンの座に就いた。逆にGIANTSは倍の(14本)ホームランを打ちながらの
敗戦。これを真似て言えばTBSは「フォアボール作戦」。ホームに帰ってきた
4人すべてがフォアボールのランナー。ホームランバッターを揃えた文化に
見事に逆転勝ちした。ちなみに文化のヒットはホームランを含め8本、
TBSは半分の4本である。しかし与えたフォアボール、盗塁はゼロ。
もらった四死球6個、盗塁が3個。この差が4対2というスコアーになった。
電波タイムス社は”そつの無い攻撃と堅い守りが売りの試合巧者”と打電した。

<表彰選手> 最優秀選手 海老原秀彦(TBS)

          優秀選手  外園正(TBS)

          敢闘賞    坂本明大(TBS)

※ 上記名前をクリックすれば写真が御覧になれます。

TBSでは以上の3人が選ばれた。
準決勝で先制タイムリー2B、決勝で追撃のタイムリー2Bを放ち
2試合で打点3、得点1をマークし、6回の打席で5回まで塁上に立った海老原が
満票でMVPに選ばれた。優秀賞には2回のリリーフで1勝1セーブを挙げ
優勝に大きく貢献した外園が、敢闘賞にはファイトマンの坂本がそれぞれ選ばれた。
坂本は2試合で許した盗塁がゼロとランナーを塁上に釘ずけにし、自らは
4つの盗塁を成功させた。大会本部では坂本を”大会屈指の好捕手”とコメント
全世界に打電した。