2005.10.2.大蔵省印刷局グラウンド・A面 

18回戦

1 2 3 4 5 6 7 8 9  
Dodgers 0 1 0 0 0 0 0     1
プロポーズ 0 0 0 0 0 0 0     0
○ 伊吹 7-0 (完封)

S 

● 大西  

V打 伊吹 1

HR 

Hour 1時間10分

Dodgers

    SUTAMEN
1 5 Sugi 2-0
2 6 Koitabasi 3-1
3 DH Terasaki 3-0
4 8 Tao 3-0
5 4 Naruse 3-2
6 3 Siraisi 3-0
7 7 Suzuki 2-0
8 2 Sakamoto 3-1
9 9 Tiba 2-1
  1 Ibuki 2-1

プロポーズ

    SUTAMEN
1 7 Sigaraki 3-0
2 8 Kubota 3-1
3 6 Nisiyama 2-0
4 1 Oonisi 2-1
5 5 Sakai 2-0
6 3 Katumi 2-0
7 2 Yamana(j) 2-0
8 4 Yamana 2-0
9 9 ikukawa 2-0
  DH Yamamura 2-0
    2005年ポテトリーグ1年ぶり優勝!
<About the Play>
ダブルヘッダーの第2試合。ポ・リーグの最終戦。dodgersはこの試合に勝てば
優勝という大事な試合。しかし何かゆったりしている。緊張感が無い。
まあよく言えば、優勝は一度経験している、変なプレッシャーは微塵もない
ということか。過去の戦績は3勝1敗1分け、とdodgersがリードしている。
所詮は格下のチーム、負けるわけが無い。そんな雰囲気だ。
しかし落とし穴は、こういう所にひそんでいる。dodgersは一昨年土壇場で
プロポーズに負け、得失点差の優勝という薄氷を踏んでいる。今年もマミーズが
同じ徹を踏んで優勝争いから脱落している。相手はジャンケンで勝って後攻を
選んでいる。「一泡吹かせてやる」の気迫がありありだ。
1回dodgersはフォアボールと2本のヒットで2アウト満塁、出鼻をくじく絶好の
チャンス。バッターは6番白石。白石は試合前「オレの前にランナーが
たまったら絶対返す」と豪語していた御人。打順も6番まで下がり、
打撃3部門もかっての4番の面影は無い。このまま下がり続けるか、意地でも
クリーンアップの足がかりをつかむかの分かれ目だ。しかしインコースでも
ないのに思いっきりのけぞって(アヘ!)打った打球は平凡なセンターフライ。
前の試合から引きずっているのか満塁での1本がどうしても出ない。
上位がダメならと、2回伏兵が風穴を開ける。2アウトから9番千葉が
三遊間を破るレフと前のヒット、10番伊吹のカウントはエンドランの空振り
もあり2ナッシング。千葉はエンドランの形で盗塁成功。ここで伊吹への
3球目は外角やや真中よりの大西得意のスライダー。低めに綺麗に
落ちてくる。この芸術的ともいえるスライダーを伊吹が払うようにすくい上げ
バットが回転する。打球はショートの頭上をハーフライナーで超え左中間に
抜けていく。レフトとセンターが追ったが鮮やかに真中を破るタイムリー2B。
正に投げて打っての大車輪とはこのこと。一方プロポーズもその裏、
ピッチャーで4番の大西が、ノーアウトからお返しとばかりにライトオーバーの
2B。5番酒井は送るかと思ったが強攻、打球はサード後方のファウルフライ。
杉が捕球体勢に入った時点でサードはがら空き、これを見た大西が
タッチアップをうかがう、そしてスタート。あわててショート小板橋がカバーに
走る。サードまでは大西と同距離、同時スタートのタイミング。しかし無理と
判断した大西は中間まで来て引き返す。さすがに球のほうが速く、杉から
セカンド成瀬に渡ってタッチアウト。絶妙のダブルプレー。プロポーズの
チャンスはこの1回だけ。dodgersはもう1回あった。5回、又も下位打線。
ノーアウトから8番坂本がライトオーバーの2B。千葉の内野ゴロの間に3塁へ。
ここでバッターは伊吹。1アウト又はノーアウトでバッターBOXに伊吹が入ったら、
サインは一つ、3塁ランナーは99%スクイズが来ると考えなければならない。
それぐらいバントとスクイズに命をかけている男なのだ。そうでなければ
ポイントゲッターの3番バッターに2回も続けてバントのサインを出せますか?
坂本もその辺は理解していた。案の定ワンボールからスクイズ、しかし坂本は
スタートしていない。何故?野球の申し子のような坂本がまさかサインを
見落とすなんてことはありえない。このスクイズは1塁線上にファウルになり
事なきを得たが、サインの見落としは修正されていなかった。サインはキーが
帽子、ベルトがスクイズ。ただし伊吹がバッターBOXに入った場合はフラッシュ。
この変更が5回・坂本がバッターBOXに入っている時に行われ、坂本に全く
伝わっていなかった。坂本にすればベルトだけだから偽のサインと判断する。
何回やっても坂本がスタートするわけがない。1回失敗の後の伝令もうまく
伝わらなかった。伊吹は3球目を又もスクイズしたが坂本はスタートしない。
伊吹は1塁アウト。同じサインを何回も出していると相手に分かってしまう、
と言うことから試合中にサインを変更する、ということはある。しかしそれは
あくまで徹底されている、ということが前提であって、変更を知らないランナーに
向かって新しいサインを出すなんてことは笑い話にもならない。結果的に自分の
打点もなくなり、アウトになるだけのサインを出してしまった虚しさを考えれば、
サインは慎重の上にも慎重に出さなくてはならない。サインは個人の遊びでは
ないのだから。その、なんにつけても怪物の伊吹が、投げてはヒットで出した
2人のランナーを併殺と牽制でアウトにし、結果的に7回を3人ずつ21人で片付け、
71球無四球で完封した。